内容は言わずもがな。
ラインアップは、故Art Wood(Vo ex-Alexis Corner's Blues Incorporated、かのRonnie Woodの実兄)、故Jon Lord(Organ、後にDeep Purple、Paice,Ashton & Lord、Whitesnake)、Delek Griffiths(G)、
Malcolm Pool(B、後に一時的にColosseumに参加)、Keef Hartley(後にJohn Mayall、Keef Hartley Band)/Colin Martin(Ds)となります。
62年に結成。64年にDeramからシングル作リリースと活動。
1966年という
六十年代中期の英国ロック音楽が多様化を始める時期に制作・リリースされた作品で、とりわけ”Skiffle”と言われる米国ルーツ音楽のロック的融合や英国独自のルーツ音楽解釈感のある音楽性でございます。
かのJeff Beck在籍時のThe Yardbirdsに近い音楽性でもございます。
但し、時期が時期。英国ロック音楽が多様性を始める時期
でございます
。
その時代の流れが感じられる楽曲も存在。Jon Lordのオルガン演奏に後の第一期Deep Purpleを彷彿とさせるものでございます。
今作制作時、
Jeff BeckはThe Yardbirdsを脱退し、当時無名であったもののシーン屈指の名ヴォーカリストとして知られたRod Stewartと合流。「衝撃」をテーマに独自のBlues Rockを指向。
(そのアイデアにJimmy Pageが共鳴し、末期The Yardbirds~Led Zeppelin結成へと繋がります..................先を越されたJeff Beckが激怒というオチになりますが.........................
)
同じく元The YardbirdsのEric Claptonは
Ginger Bakerの誘いに乗り、
John Mayall & the Blues Breakersを脱退。名手故Jack Bruceと合流。演奏エゴと新世代のロック音楽を打ち出したかの”Cream”を結成。
またロンドンのアンダーグラウンドでの実験性が表に現れており、今作リリースの一年後にはかのMoody Bluesが”Days Of Future Passed”を制作・リリースという時期。
非常に音楽の質は高いものの、時代に遅れた音楽性となりセールスは不振。他のレーベルより単体シングルリリースが行われるものの、バンドは解散を選ぶ事となります...................................
ロック音楽の多様性を感じ取ったJon Lordは自ら持つ英国王立音楽院(中退でございますが..........)のアカデミックさを生かす音楽性を指向し、当時のアンダーグラウンドでの名手と称されたRitchie Blackmoreと合流。
紆余曲折の上、かの”Deep Purple”を結成。また、
Keef HartleyはJohn Mayallとの活動を経て、”Keef Hartley Band”を結成。ロック音楽多様性の海に乗り出す事となります.............................
後に”Mods”ブームで再評価を受ける事となりますが、何故か?売れなかったバンドと称される事となります...........................................
The Artwoods活動時期に、故Jon Lordはかのジャズの名オルガン奏者”Jimmy Smith”の研究をしていた模様でございます。
後々にDeep Purpleを結成する事となりますが、そのバンド名称はかのRitchie Blackmoreの祖母が思い付き、Ritchie Blackmore自身が故Jon Lordに提案したという事でございます。
但し、故Jon Lordが研究に没頭していたという”Jimmy Smith”の2nd作には”Deep Purple”という楽曲が存在。
非常に興味深い事実でございます...........................................
今作は拡大版。Decca時代のシングル楽曲を含むものではございますが、以前の仕様とは異なりバンド末期”Parlophone””Fontana”リリースの楽曲を含むもの。
非常に興味深いものとなっております........................................................
この機会に是非。